びびなび : 南房総 : (日本) 南房総

＜大倉さん＞ボクシングはマッチョでストイックな男の世界というイメージがあります。だから自分が猫の着ぐるみを着たら、ちょっとハードルが下がるんじゃないかと思ったんです。目指しているのは、上下関係、師弟関係の無いフラットな教室で、お子さん、シニアの方、障害のある方にも参加していただきたいです。僕が教えているのは“当てないボクシング”なので、痛い思いをすることは一切無いです。

＜大倉さん＞実は僕、いじめられっ子だったんです。あまり周りとも馴染めない性格で友達も少なかったです。高校の時、何かを変えたいと思って、電車から見かけたボクシングジムの門をたたきました。本当に偶然なんですが、世界チャンピオンの畑山選手が遊びに来ていて「がんばってみなよ」って声をかけてもらえた。そこで出会ったトレーナーの指導方法が独特で、とにかく褒めまくるんです。辛いときに叱責するのではなく、寄り添ってくれる。そんな人の支えもあって、自分なりに必死に頑張り、プロの資格を取ることができました。

＜大倉さん＞ボクシングを始めた頃の若き日の自分もそうでしたが、ボクシングをやってみようと思って行動することは、実はとても勇気のいることです。だから、くろねこボクシングに来てくれた人の勇気をまず褒めたいです。そしてそのモチベーションの火が消えないように、一生懸命支えたいです。今は下は4歳、上は80歳の女性まで、非常に幅広い人が来てくれています。その人たちに「いざとなったら自分は強い」と自信を持ってもらえるようにがんばります。