上総地区では数少ない子供のためのラグビークラブ「かずさラグビーユニオン」。発足は2020年と最近ですが、近年のラグビーの盛り上がりを受け、未就学児から小学校高学年まで多くの子どもたちが在籍しています。今回はクラブの成り立ちと未来について、立ち上げメンバーの一人であるコーチの若鍋さんに聞きました。
クラブ発足の経緯がちょっとおもしろいですね
若鍋さん:そうですね。以前から、共同代表の私と池口で、上総地区にラグビーチームを立ち上げる構想を練っていました。2019年に日本でラグビーW杯が開催されたとき、木更津の太田にあったイーデンカフェ(残念ながら現在は閉店)でパブリックビューイングがあったんです。たまたまそこに居合わせたラグビー経験者、ラグビー好き、そして店主で話が盛り上がり、翌年チームが発足しました。現在、かずさラグビーユニオンを支えるコーチ陣は、あの日イーデンカフェで出会った面々なんです。
ラグビーというとケガがつきものですが
若鍋さん:かずさラグビーユニオンでは「タグラグビー」というルールを導入しています。ボールを持った選手は腰につけたタグを相手に取られるとタックルされたとみなされ、その場に止まって味方にパスしなければなりません。相手と接触することがないのでケガのリスクが抑えられ、小さなお子さんでもラグビーの楽しさを味わうことができます。タグラグビーの全国大会もあり、昨年初めて予選大会に出場しました。勝てば県大会出場の試合に惜しくも敗れてしまいましたが、子どもたちの中に「勝ちたい」という意識が芽生え、練習中もチームメイトへのポジティブな声がけが増えてきたように感じます。そんな成長を間近で見られるのは、指導者としてとてもうれしいです。
月謝がかなり安いのも特徴ですね
若鍋さん:そうですね。入会時にスポーツ安全保険加入料として1,000円いただいて、それ以降は参加するたび1回100円(未就学児は無料)いただいています。なるべく各ご家庭の負担を減らし、多くのお子さんにラグビーの楽しさに触れてほしいという思いからそうしています。そして、グランドをご厚意で使わせていただいている企業様、参加費の徴収やビブスの洗濯を自主的にやってくださっているママさんたち、完全なボランティアでチームを支えているコーチ陣の協力によって、このスタンスを続けられています。いつか変わるかもしれませんが、ラグビーに興味を持った地域のお子さんが気軽に参加できる、そんなチームであり続けたいと思っています。
面白い投稿、取材します。びびなびの表紙を飾りたい方、ご連絡ください!